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【1964東京五輪】実はあなたも知ってる!?ピクトグラムって一体なんだ?
あなたは街で突然、外国人に英語で道を聞かれた!なんて経験はありますか?
私はそのたびに、「やべえ、何言ってるのか全然わかんねえ…」と思いながら、外国人の体格とかっこいい顔に怯えて足をガクガクさせながらも、震える声で出す少しの英語とボディーランゲージで必死に伝えようとします。
そのたび思う。やはり言語の壁は大きい…。(あと顔かっこいい…)
だけどそこで諦めてはいけない。何か他に伝える方法があるはずだ。
そうだ、1964年東京オリンピックのときはどうだったのだろう。当時は今より言語の壁が大きかったはずなのに多くの外国人観光客が来日し成功したのだから、きっとなにか裏があるに違いない…
早速Google先生の力を借りて調べてみると、そこには「ピクトグラム」という見慣れない言葉が…
ピクトグラムってなんだ!?
ピクトグラムって?
自分も最初「?」ってなりました。でもピクトグラムの正体は案外身近なものでした。
街でよく見かけるこれらのマーク、これがピクトグラムです。
Google先生によると「ピクトグラムとは…わかりやすい絵と色の違いなどで誰にでも一目で意味がわかるようにイラストにしたもの」だそうです。
確かに、これなら言葉で伝えることができなくても、何を表しているのかが誰にでもわかる!
意識してみると街中いたるところにピクトグラムがあるんだなぁ
ピクトグラムが作られたきっかけ
そんなピクトグラムが生み出されたのは1964年の東京オリンピック。
当時日本は戦後の復興が進み、高度経済成長の真っただ中。
世界中のトップアスリートが一堂に集うオリンピックは戦後の新しい日本を世界にアピールする大きなチャンスになるぞ!とお偉いさんたちは気合が入っておりました。
しかし、文化の違う外国の人たちをどうやって「おもてなし」するか、お偉いさんたちを悩ませました。
何かいい方法がないか…
そして…言語に関係なく誰でも理解できるピクトグラムが生み出されたのでした。
あのマークは日本発!?
さらにピクトグラムについて調べると驚愕の事実を発見!
画像引用:http://item.rakuten.co.jp/saltbox/c/0000000135/
誰もが知ってるこのトイレの男女マーク。万国共通のこのマークは、なんと日本が発祥なのです!
メイドインジャパン!
意識せずともこのマークがあったらここがトイレだとすぐに判断できますよね。
もし、私が外国で急に腹痛に襲われたとき、トイレにこのマークがなくてヒンディー語で「शौचालय」と書かれているだけだったら、きっとトイレだと気付かず通り過ぎて今ごろは…。
考えるだけで恐ろしい…。日本発祥のトイレマークの偉大さがわかります…。
そんなトイレマークについて面白い話が残っています。トイレマークが導入された当初、表示は白黒でした。しかし、「男性もスカートを履く国がある!」「女性はズボンも履く!」などの意見があって、現在のように青と赤の表示で区別されるようになったそうです。
知らなかった…
また、東京オリンピックで導入された当時は新しいマークに抵抗感を抱いた日本人も多く、人々にすんなりと受け入れられたわけではありませんでした。そのため、マークの下に「お手洗」「化粧室」「厠(かわや)」などの日本語も併記されることが多かったようです。
進化するピクトグラム
オリンピックで競技種目ごとのピクトグラムが初めて採用されたのも1964年の東京オリンピックでした。
1964年東京五輪で使用されたピクトグラム
画像引用:http://gigazine.net/news/20100903_olympic_pictograms/
この競技種目を表すピクトグラムは評判がよく、その後もオリンピックでのピクトグラムはデザインを変化させながら受け継がれていきました。
このような歴史から、オリンピック競技種目のピクトグラムは「絵文字の国際リレー」と呼ばれています。
近代になるにつれて、ピクトグラムもよりスマートでスタイリッシュになって、わかりやすさと同時にデザイン性も改善されています。
2012年ロンドン五輪で使用されたピクトグラム
画像引用:http://gigazine.net/news/20100903_olympic_pictograms/
オリンピックはこのような面でも観客を楽しませる工夫がなされているのですね。
2020年への期待
2020年東京オリンピックではどんなピクトグラムが登場するのでしょうか。
きっと、よりわかりやすくより親しみやすいピクトグラムが見られることでしょう。
ひょっとしたら、壁を飛び出して3Dに見えるものや、スマートフォンの中で動くものが登場するかもしれません。6年後の未来に期待が高まります。
ライター名:三井田尚寛 TOKYO PLUS+