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「もう帰れません!」帰宅困難者続出!?快適すぎるオリンピック選手村の実態に迫る!

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2週間のオリンピック期間中に世界中から集まった選手たちが一堂に会すところ、それが『選手村』。名前は聞いたことあるけどどういうところ?どんな施設?費用は?

と意外と中身を知られていない選手村の実態・・・今回はそんな選手村を紹介しよう!

 

選手村って???

 

選手村ってどんな所?と聞かれてパッと思いつくのは”選手が寝泊りする場所”という人が多いだろう。しかし選手村はオリンピック憲章の中に”オリンピック村”として、きちんと定められており、代表選手団だけではなくオリンピック役員も寝泊りする重要な場所となっているのである!オリンピック憲章を要約すると、以下のようになる。

 

・オリンピック村は選手だけでなく、そのチームの役員などチームに関わりのある人が滞在するための場所であり、開催国は大会期間中オリンピック村を用意しなければならない。

・宿泊・サービス・施設について国際オリンピック委員会が定める条件に沿うものであることが求められる。

・開催国は期間中にイベントを計画しなければならない。

 

つまり選手村とは、ただ単に選手が寝泊りする場所ではなく選手の”安全”を考え、尚且つ”快適”に滞在でき、各国から集まった選手たちと”国際交流”が出来る場なのである!最近では選手村の再利用が行われており、一般の人も使える施設になっている。1964年の東京オリンピックの際の選手村は渋谷区代々木にあり、国立オリンピック記念青少年総合センターとして、会議室や宿泊施設、運動場などが現在でもそのまま使用されている。

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写真: http://www.toda.co.jp/works/edu/edu_05.html

 

選手村の歴史

 

オリンピックにおいて重要な役割を果たしていることがわかった選手村。そんな選手村の歴史を振り返ってみよう!

1924年の第8回のパリオリンピックで競技場の周りに4人部屋の木造コテージ50戸が建てられたのが選手村の始まりだった。その後代表選手、役員が本格的に宿泊できる施設が建設されたが、宿泊できたのは男子のみで女子にはホテルが提供されていた。しかし大正47年にオリンピック憲章で『開催国は選手村を作らなければならない』と規定され、48年のロンドンオリンピックからは男女共に宿泊できる選手村が作られた。52年には正式に選手団居住区として設置された。回を重ねるごとに進化を続けてきた選手村。。。一体最近の選手村はどうなっているのだろう?ここで過去3年間の選手村を見てみよう!

 

2008年 北京オリンピック

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 写真: http://www.joc.or.jp/games/olympic/beijing/venue/olympic_village.html

 

陸上・水泳・体操などの競技場に囲まれるように位置していて、アクセスの良さが売り!東京ドーム14個分にもなる広大なスペースは、居住ゾーンと国際ゾーンと運営ゾーンの3つに分けられており、居住ゾーンには宿泊施設のほか、総合診断所、レストラン、図書館、エンターテイメントセンターなどの施設がある。オリンピック後はリフォームされ分譲マンションとなっている。

 

 

2010年 バンクーバーオリンピック

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 写真: http://ameblo.jp/his-vancouver/theme-10009070430.html

 

オリンピックパークから12キロ程度の場所に立地。選手村に“URBAN OASIS”と名前を付け目標は“Home away from home(我が家のようにくつろげる場所)”とし、各国の選手たちが自国にいるかのようにリラックスができるようにすること、選手が選手村から一歩も出ずに全てのニーズを満たし、完全に快適な生活が出来るようにすることにした。また、環境への配慮も様々なところに設置されており、雨水の再利用や使用電力を削減するシステムを設置するなど自然豊かなカナダらしい選手村となっているのである!オリンピック後は分譲マンションとなっている。

 

 

2012年 ロンドンオリンピック

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写真: http://number.bunshun.jp/articles/-/231681

 

オリンピックパーク内に設置。アパートメント式で居住スペースが11区ある。24時間営業の食堂やトレーニングルームなどの設置のほか、家族との時間を大切にするロンドンの習慣を反映し、共同スペースは友人や家族との時間を楽しむスペースとなっているのである!ストラトフォード駅やストラトフォード国際駅に隣接しており公共機関でのアクセスが便利。オリンピック後は半分を民間の住宅、半分を政府出費の公営住宅として活用。

 

 

 

ただ寝泊りする場所なのではなく、選手やオリンピック委員のことを考えて設計され大会期間中重要な役割を果たしていることがわかった選手村。では一体2020年東京大会での選手村の計画はどうなっているのだろうか?!

次回はそんな2020年東京大会にスポットを当ててみよう!

 

 

 

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ライター名:齊藤 志奈 TOKYO+