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インタビュー

スポーツだけが主役じゃない!“国際化”視点でみた2020年東京オリンピック、今だからこそ大切な“世界を伝え、日本を伝える”こと。

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「人とつながることで世界をもっと近くに感じてもらう」をコンセプトに、主に『グローバルイベント』『スタディーツアー』『国際交流パーティー』の3つの企画を中心に活動している『学生団体NEIGHBOR』。

今回はその代表にお話を聞いてきました!まだ大学生の彼が胸に抱く「本当の国際化」とは?
代表の近藤祐太郎さんは現在、明治学院大学国際経済学部の2年生。
幼少期をルーマニアで過ごしたことで世界と日本の違いを肌で感じ、その経験から学生が海外について知ることは重要だと考えるように。その想いが『学生団体NEIGHBOR』を立ち上げるきっかけに。春休みにはアメリカを一人で縦断するなど、その行動範囲も実に幅広い彼は、“世界を伝え、日本を伝える”ことの必要性を訴えます。

 

日本の常識は世界の非常識

3歳から6歳までルーマニアに住んでいた近藤さん。文化多様なルーマニアで、日本人が一人だけという環境に身を置いたことで、皆よりちょっとだけ世界を知ることができたという彼は、日本と世界の違いを独自の視点で捉えていました。

「日本という国はきれいで安全。でも一度国境を超えると、そこにはストリートチルドレンが当たり前にいて、夜は危なくて一人で外を歩けないというような、日本とは全く異なる風景が広がっていることもあります。日本の僕らの当たり前は、世界では全く当たり前ではないんですよ。」

ストリートチルドレンとは、親や身寄りがなく、また保護されることもなく路上で睡眠を取り過ごす家の無い子供のこと。経済的事情や家庭状況によるものも多く、UNESCOによると、世界に存在するストリートチルドレンは約1億~1億5000万人以上といいます。
盗難や児童買春などの犯罪にも繋がるとして、社会問題となっている地域もあります。

 

グローバル化の波の中で学生が心がけるべき2つのこと

こうした状況をもっと多くの学生に知ってほしいと考えた近藤さん。グローバル化の波が日本にも押し寄せている今、その波に学生が乗るためには“世界を知る”ことは必要条件だと考えるそうです。

「日本にいながら世界を知れることって何かなと考えた答えが、『国際交流』でした。でも現実的に、旅行などで海外に行けるのは年に数回だけじゃないですか。もっと頻繁に気軽に外国人と触れ合うことで、何か新しいものを知れるんじゃないかと思っています。」

また、“世界の中の日本”を考えるにあたってもう一つ大切なことは“日本を伝える”ことだと近藤さんは語ります。

「日本人も外国に何かしらのイメージや偏見を持っているように、外国の方も日本に対してそうである場合があります。例えば、日本人は無表情だとか、話下手だとか。交流を通して日本人の考え方や文化を伝えることで、日本へのイメージが変わり、もっと日本を好きになるきっかけになったら嬉しいです。」

そうして行っているのが外国の方も交えた交流イベント。レクリエーションの要素も混ぜ合わせ、日本人と外国人という意識ではなく、人対人のコミュニケーションができるようなプログラムを毎回メンバーで考案・企画しているようです。
あるイベントでは、外国人観光客の方に話かけ、会話をしてくれたお礼に折鶴を渡したとか。日本の遊びである折り紙をプレゼントにするなんて、観光客の方にとってはお土産にもなるし、同時に文化も知ってもらえて粋なアイデアですよね。

 

“国際化”視点でみる、2020年東京オリンピック

「日本に世界を知ってもらい、世界に日本を知ってもらうことで、世界を近くに、外国人を隣人(neighbor)のように感じてほしいということから、団体の名前をNEIGHBORとしました。」

グローバルな日本を目指して、熱い想いを持ったメンバーが揃う学生団体『NEIGHBOR』。そんな彼らを表すオリンピックカラーはずばり青。海・空・地球のように、世界を連想させる青が、僕たちの団体のイメージカラーだといいます。

2020年 東京オリンピック。観光客や留学生など、オリンピックを機に多くの人が来日するであろうこの年。 近藤さんは“世界を知り、日本を伝える”ような国境を超えたコミュニケーションが実現できるよう、一人でも多くの人に対して活動を通して影響を与えたいと語ってくれました。

あと6年後の日本が、どのような変化を遂げているのか、そして『NEIGHBOR』がどのような活躍を見せてくれるのか、オリンピック自体の他に、楽しみがひとつ増えた気がします。

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ライター名:AYAKA