- ちいきコン
- 地域活性
インタビュー
【ちいきコン2016】実行委員長・藤田健太郎氏が語る、ちいきコンへの思い
2016年10月10日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、日本初!全国地域活性団体コンテスト「ちいきコン2016」が開催されました。
(ちいきコンに関する記事はこちら:http://japanese-team.jp/archives/4998)
本コンテストは、一般社団法人「若者法人Japanese TEAM(ジャパニーズチーム)」の若者の支援事業の一環として開催されました。
そこで今回、Japanese TEAMの代表理事であり、本コンテスト実行委員長である藤田健太郎氏にインタビューし、藤田氏の地域に対する熱い思いをうかがいました!
地域で頑張る若者を応援したい
―ちいきコン、お疲れさまでした。率直な感想は?
思っていたよりも高い評価をいただけたので、驚きました。
前日までは運営がうまくいっていないという実感があったので不安でした。ですが、横のつながりや金銭面での支援など本来の目的は達成することができました。だまだ改善点はありますが、開催した意義は大いにあったかなと思います。
―来年に向けた改善点はありますか?
当初は、参加団体をジャンルによって分けようかと考えていたのですが、団体数の関係で今回はなしになりました。なので、来年はもっと参加団体を増やして、ジャンルごとに精査できるといいなと考えています。
また、今後はちいきコンがより多くの人に認知されて、規模の大きなものになっていけたらいいなと思っています。このイベントの一番の目的は、参加団体の認知の向上と、成功事例をみんなで共有し、団体の今後の活動に生かすことです。
参加人数が多くなればなるほど、共有できる情報量やその精度も大きくなるので、そこが課題ですね。
―そもそもイベントを開催しようと思ったきっかけは何ですか?
藤田:自分の会社であるJapanese TEAMは、若者への支援を事業の中心として活動しています。これまではオリンピックに関わりたい学生を支援してきたのですが、その新規事業として何かできないかと考えたのがきっかけです。
なぜちいきコンなのかといえば、僕自身が地方出身であることが大きいです。僕は青森県出身なので、地域で頑張っている若者の辛さや課題もよく理解できます。
なので、今度はそういった若者の助けになりたいと思ってこの企画を提案しました。
“地域のことを本気で考える人”を増やす
―そうなんですね。では藤田さんは、地域活性のためには何が一番大切だと考えていますか?
「地域のことを本気で考える人たちが増えること」だと思います。
今、地域活性が一種のトレンドのようになっていて、以前よりもやりたいという人が増えていると思います。と同時に、あまり深くまで考えず活動している人も多いなと感じます。単純に、人が来ることだけが活性化だとは限らないし、その土地にあったアプローチをすることも大切だと思います。
東京でも地域と関わる学生が増えていて、それ自体はいいことだと思うんです。
でも、現状での活動が直接活性化につながるかというと、そういうわけではないと思っています。学生時代に地域に目を向けた“芽”が、自分が成長していく中で伸びていって、結果そこに還元させることができる。それが、その人の学生時代の成果であり、重要なことなのではないでしょうか。
―これまで何度か「活性化」という言葉が出てきたのですが、藤田さんは「活性化」をどのようにとらえていますか?
何を持って活性化と言うかは様々だと思うのですが、僕がいつも考えている定義は、「その土地の人が楽しい、うれしいという気持ちになってくれること」です。ツールは何でもよくて、何かをすることで人に笑顔になったり喜んでもらえて、それが結果として経済の活性化につながる、そうなればいいなと考えています。
そうして企画したのが、去年から僕の地元である青森県の南部町で開催しているカラフルフェスタ(http://colorfulfesta.com/)です。南部町の名産品であるフルーツを生かし、自分たちが外部の人たちに自慢できるような大きなイベントを開きたかったんです。
―では最後に、藤田さんにとって「ちいきコン」とは?
「地域活性化している人を活性化させるイベント」ですね。それがマクロな意味での活性化だと思います。
―ありがとうございました!
インタビューを終えて
私も、日ごろから藤田さんにお世話になっていました。しかし、なかなかお話を聞く機会がなかったので、藤田さんが普段、地域についてどう考えているのかが知れてよかったです。
また、インタビュー中も青森県の話が何回か出てきて、藤田さんの地元愛を感じました。
皆さんも、ぜひ自分の地元に目を向けてみてください。
地元は都会だから困ることはない、というあなたも、きっと思うことがあるはずです。
地域活性と言うと壮大なプロジェクトのようですが、実は身近な課題なのだと感じました。
ライター名:Maho Tomita