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インタビュー
日本最大級障がい者イベント「スポーツオブハート」の主催者にインタビューしてきた!
「健常者と障がい者の枠を超えた幸せな社会の実現」に向けて、年1回のイベントを中心に活動している『スポーツ・オブ・ハート』。
今回は理事であり発起人の一人でいらっしゃる佐久間様にお話を伺ってきました!
スポーツ・オブ・ハート設立のきっかけやパラリンピックの現状などを踏まえてお話してくださりました。
障がい者と健常者の壁を取り払うことで障がいも個性の一つであることを訴えています。
佐久間氏の情熱を受け取ってください!
あなたは知っていましたか?この現状を!
2009年佐久間氏の会社では当時 、MLBカフェ(世界初のメジャーリーグベースボールテーマレストラン) を営業していました。その時のお客様に車椅子の方がよく来店されており、お話を伺うとパラリンピック選手で、選手達の衝撃的な現状を知ります。
オリンピックとパラリンピックの大きな違い!
当時(ロンドンオリンピック前)のオリンピックは文部科学省管轄、パラリンピックは厚生労働省管轄です。
オリンピック選手には、強化合宿施設などの手厚いサポートがあります。しかし、 パラリンピック選手には強化施設が利用できなかったり、ユニホームを購入したりしなければならなかったり経済的負担が大きい状況でした。また、オリンピックのことが全面的に取り上げられていてパラリンピックは同列として扱っていませんでした。
スポーツオブハートの始まり
そんな現状に疑問を持ち、佐久間氏を初めとした発起人の方々がイベントを行うことを決意します。
パラリンピックの選手達に伝えました。
「イベントを行いましょう!」
しかし選手達はこう言います。
「私たちだけだと人が集まらない。」
スポーツの絆の力
そこで佐久間氏が懇意にしているオリンピック選手の高橋尚子選手に相談した結果、応援団長を引き受けてくださいました。その後も様々なオリンピック選手の方が賛同してくださり、さらにはベンチャー企業の仲間に資金を募り一致団結しイベント開催が決まりました。
ロンドンオリンピック前年の2011年にイベント実施を予定していましたが、同年3月11日に起きた東日本大震災の影響で日本がそれどころでなくなってしまいました。
ですが、2012年のロンドンオリンピック間に合わせようと奮闘した結果、エビスのガーデンプレース協力のもと3年越しにスポーツオブハート初のイベントを開催することができました。
泣いていた少女が笑顔に!
翌年2013年のイベント時に佐久間氏が出会ったある少女がいます。
その少女は足が不自由で、家に引きこもりがちの日々を過ごしていましたが、このイベントには参加したい!とお父さんと一緒に来場しました。しかし直前になり少女は行きたくないと泣きながら訴えはじめました。そこに佐久間氏が出くわして事情を伺い、半ば無理やり会場に連れて行きました。
少女は初めは戸惑っていましたが、子供同士の純粋なコミュニケーションにより少しずつ心を開いてくれました。その後、少女は笑顔でニュースのインタビューも答えてくれました。
このエピソードをお話の後に佐久間氏はこう言いました。
「小さいうちから障がいを持っている方と触れ合うことで、差別も区別もなくなる。障がいも個性の一つとして捉えて、当たり前の世界にして行きたい!」
HP: http://s-heart.org/sports_of_heart/
お話を伺い、私たちもこのスポーツオブハートを広めていきたい、少しでも多くの人にパラリンピックの良さを伝えていきたいと感じました。
また、佐久間氏の「スポーツは障がいの有る無しが競技をする上で関係してくるが、芸術は関係なく広まっている」この言葉に深く考えさせられました。パラリンピックがオリンピックと同等またはそれに近づけるようにわたしも微力ながら手伝えればと思います。
佐久間氏の熱い想いに自分の心も熱くなるインタビューでした。
ライター名:三井田尚寛 TOKYO PLUS+