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アジア大会
【2014韓国仁川アジア競技大会特集】よくわかるアジア大会、オリンピック・パラリンピックとはここが違う!!
9月14日にサッカーU-21日本代表の先攻開幕以降「アジア大会」という言葉をやたらと耳にする機会が増えた気がする・・・
しかもアジア大会はオリンピックと同じ4年に一度の開催と聞く。
うむ。ややこしい。この違い、はらさでおくべきか・・・
ということで、2014韓国仁川アジア競技大会について徹底的に調べてきたぞ!
まずはこちらをご覧いただきたい。
【TBS】2分でわかる!「アジア大会2014」9月14日先行開幕 オリンピックを超える36競技「感動」!
うん。かっこいい!!
この動画だけで説明は事足りる気がしないでもないが、このままでは私の仕事がなくなってしまうので、ここからはじっくりと説明しよう!
2014韓国仁川アジア競技大会はここが違う!
オリンピック・パラリンピックと違う点は、オリンピックを遥かに凌ぐ競技数だ。オリンピックが28競技301種目に対し、アジア競技大会は36競技439種目とオリンピックよりも100種目以上も多い。その中にはセパタクローや武術、スカッシュ、カバディなど、もしかしたら聞いたことのない競技があるかもしれない。私も実際に「カバディ」なる競技は知らなかった。
その目新しさもアジア競技大会の魅力だ!カバディカバディ。
引用:http://lovefootball.jp/2011/kanto/sp1024report.html
引用:http://urx.nu/c5Gp
引用:http://urx.nu/c5GA
4年に一度“アジア最大”のスポーツの祭典
アジア競技大会はただ単にオリンピックの種目が増えただけの全く別の大会なのかというとそうではない。
第一回アジア競技大会は、アジア競技連盟(AGF)が開催している。その時の立役者がインドのソンディ国際オリンピック委員会(IOC)委員。ゾンディ委員はその功績により「アジア大会の父」と呼ばれている。アジア競技大会はオリンピック委員がアジアの発展を願って作った大会だったのだ。
その後、アジア競技連盟がアジアオリンピック評議会(OCA)と名前を変えてからも設立時の理念は変わらない。憲章にはこうある。
OCA は、スポーツの公正な競争を通じ、アジアの若者のスポーツ、文化、教育および道徳的、身体的な資質の発達を助け、国際的な尊敬、友情、親善、平和及び環境の促進に寄与する。
うーん。文章が崇高すぎて凡人の私には半分ぐらいしか理解できないが、これだけは言える。これを書いた人は間違いなくいい人だろう笑
公正な競争と国際的な平和を謳っているところがオリンピックと根っこは同じだと感じさせてくれる。アジア大会にオリンピックを重ねてしまうのにはこんな理由があったのか。納得納得!
アジアを制するものが世界を制する
ここまで話を聞いて、
「アジア大会はオリンピックよりも競技のレベルが低いのではないか」と、疑問に思った人がいるかもしれない。
当然の事ながらそれは違う。素人も大概にして欲しい。
アジアでの人口、各スポーツのレベルの高さを考えると、アジアで勝つことが事実上の世界一だと言える競技も少なくない。アジア大会でメダルをとるよりも、国の代表選考に選ばれる方が難しいと言われるほどのレベルの高さだ。オリンピックの踏み台などと言っていては足下をすくわれかねない。
実際に、女子レスリングの吉田沙保里選手も、卓球の福原愛選手もアジア大会で結果を残し、オリンピックでのメダル獲得に繋がっている。
激しい競争の中、見事に日本代表に選ばれ韓国仁川に現地している選手達には是が非でも頑張ってもらいたい!そして日本には2020年に東京五輪がある。今回このアジア大会で結果を残した選手が6年後、東京で活躍するスター選手になることは想像に難くない。開催前ではあるが、若手の台頭が楽しみで仕方がない。
アジアから世界へ、頑張れ日本!!
ライター名:髙橋信行